車中泊という選択肢
皆さんは、いざという時の避難行動を想定していますでしょうか?
熊本地震では多くの被災者が長期間の車中泊を強いられることになりました。
避難における備え・選択肢の一つとして、車中泊も視野に入れておきたいものですよね。
大規模災害時は避難所の収容人数にも限りがあるし、何よりプライバシーの確保や感染症対策といった課題もありますので、車中泊のメリットも大きいですよね。
最近は車中泊を快適にするためのグッズも増えてきていますので、自分の車にあったものを揃えて車中泊を試すというのは、一人でもできる避難訓練と言えるかも知れません。避難の手段として選択するかもしれない行動を事前に試しておくだけで、いざ自然災害に遭遇したときにパニックにならずにすむんじゃないかと思います。
わたしもたまに車中泊をするのですが、やはりエコノミー症候群にならぬよう、足を伸ばして、ある程度の広さを確保し安心して睡眠が取れる環境を作ることが一番重要だと感じます。フラットな床面を作り、寝られるよう車内のアレンジを考えておきたいものです。また、暑さ対策・寒さ対策は必須であることがわかります。何度か車中泊を経験すると、自分の車に合った防音・断熱の必要性に気づきますし、窓用シェードや網戸、ランタン、ポータブル電源、扇風機、一酸化炭素チェッカーなど、避難生活に必要なものが徐々に見えてくるものです。
災害対策は、もちろん行政に一定の役割を担ってもらう必要はありますが、人口に対する行政のパワーを考えれば、災害弱者ではない人は、自分の身は自分で守らなければなりません。自然災害が多い国だからこそ、災害時に活かせる車中泊のスキルは持っておきたいものです。
みなさんも、台風シーズンを前に、車中泊を試してみてはいかがでしょうか。