液状化対策委員会の廃止が決定
東日本大震災は、久喜市南栗橋地区に液状化を引き起こし、地盤のズレ、住宅の傾きや沈下、さらには道路、上下水道などのライフラインにも甚大な被害を及ぼしました。
久喜市では、これまで東日本大震災復興交付金を活用して液状化対策事業(以下、本事業)に取り組んできましたが、久喜市議会の2022年6月定例会議にて、土木や建築などの専門家で構成する「久喜市液状化対策検討委員会」(以下、本委員会)を廃止することが最終決定いたしました。本委員会では、これまで委員の方々の専門的な知見を集結し、液状化の原因の特定や、有効な対策工法の決定、地盤沈下等の影響をモニターしながら、本事業の効果測定などについて議論がなされてきました。しかし、液状化対策工事が完了し、地下水位の低下と地盤沈下の影響に問題がないことが確認されたため、10年間で、21 回にわたる委員会活動に終止符が打たれることとなりました。
以下は、久喜市のホームページで公開されている地下水位や地盤沈下の観測地点、そしてそれらの観測値の水位に関する資料を抜粋したものです。
本事業の効果が認められ、委員会設置当初の目的が達成されたことによる廃止ですので、決してネガティブなものではなく、久喜市議会でも全会一致で本委員会の廃止が決定されました。
久喜市は今後も、地下水位の状況をモニターしながら、本事業で設置したポンプや排水管の維持管理を行うとのことです。もし液状化対策において、気になることがありましたら、お気軽に瀬川までご連絡ください。