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今日・明日と開催されている「日比谷音楽祭」。

スピッツとか小田和正さんとか、東京スカパラダイスオーケストラとか、超一流のアーティストが出演していていながら、なんと無料で開催されているスゴいイベントです。

無料で質の高い音楽に触れる機会を提供し、音楽を通じて日々を豊かにしていこうというコンセプトが本当にステキですが、そんなイベントが行われている場所が、日本の野外音楽フェスの歴史を作ってきた「野音」がある日比谷公園というのがこれまた素晴らしいと感じています。

実はこの日比谷公園は、埼玉県久喜市と縁があるのはご存知でしょうか。

日比谷公園を設計したのは、久喜市が誇る偉人・本多静六先生なんです。本多静六先生は、日本初の林学博士で、日比谷公園をはじめ国内の数多くの公園の設計や改良に携わり、日本の「公園の父」とまでいわれている方。

個人的には、ローチケ時代に知りあった方が今も日比谷音楽祭に携わっていたり、日比谷公園内の施設のマネージメントをしているヤフー時代の先輩がいたりするので、いつも日比谷公園や日比谷音楽祭には、身近な感覚を持っていたりするのですが、久喜市の偉人である本多静六先生が設計した公園だということを知り、より一層の縁を感じているところです。今後久喜市では、新ごみ処理施設の整備と並行して「(仮称)本多静六記念 市民の森・緑の公園」の整備が進んでいきますが、こういった繋がりも活かしながら、日比谷公園や日比谷公園で行われているイベントなどの取り組みも学んでいきたいと思っています。

さて、そんな本多静六先生の公園設計からみたまちづくりについて、面白い記事があったので紹介します。

https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/features/2021/06-2_2.html

日比谷公園は、日本初となる洋風公園として有名ですが、「外見は西洋式、実質は庶民の求める“和魂”への気配りを込め、長期的に森に育つことまでも視野に入れて図面化した。本多の設計案は敷地条件を踏まえながら、市民生活の将来像をも見据えたものとなっていた」と評されています。

今こうして日比谷音楽祭をはじめ、様々なイベントが開催されていますが、こうして脈々と市民生活の中に溶け込みながらイベントが続いているのは、本多静六先生の大局的かつ長期的な展望を持った公園設計によるところも大きいのではないかと、思わされました。

またもう一点、この記事に面白いことが書かれていました。

「苦労人だった本多静六の強みは、農村社会で育まれた他者を思いやる協調的人間力と、自然共生の技と知恵が身に付いていたこと」。

最近久喜市では、公共施設の老朽化など、ネガティブな側面がメディアで取り上げられていますが、市民が久喜市に誇りを持てるようなことも内外にアピールしていきたいものです。

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