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4月1日に、久喜市内の放課後児童クラブにおいて、アレルギーを持つ児童に対し、アレルゲンを含むおやつを誤って提供し、児童が一時入院するという事案が発生していたことがわかりました。この件について、本日、久喜市議会の健康福祉常任委員会の所管事務調査が行われました。

わたしは、妻が管理栄養士として、病院や学校・幼稚園の給食業務に関わっていたため、現場でどのようなアレルギー対応が行われているのか、そして事故が起きやすいケースなどを細かくヒアリングすることができました。その上で、以下の内容を質問するとともに、久喜市に対してアレルギー事故の再発防止への対策を要求しました。

①アレルギー食というのは、通常、献立をつくる人、調理をする人、食事を受け取る人(児童指導員等)が連携して、子どもに食事を提供する。また、子ども同士でおやつを交換し合ってしまったりして、アレルギー事故になるケースもある。今回は、どの段階に問題があったのか?

→(市の回答)市販のおやつを提供したさいに、誤ってアレルゲンを含むおやつを提供してしまった。

②今回の事故の要因として、わたしが注目しているのは、保護者との面談の未実施についてである。面談をしなければ、子どもが抗アレルギー薬やエピペンなどを持っているかどうかもわからない。指定管理事業者はどのように子どものアレルギーの有無を把握していたのか?

→(市の回答)申込書に書かれた情報からアレルギーの有無は把握していた。

③経緯を見ると、4月1日の18:30ごろに、教育委員会指導課から、こども育成課へ第一報が入っている。放課後児童クラブの管轄は、教育委員会ではなく、こども育成課だと認識していたが、教育委員会からこども育成課に連絡が入るというのは、緊急連絡のルートとして正しいのか? また21:30に当該クラブへ連絡しそこで「事故の概要を聞く」とある。また、4月2日にも13:50頃、「指定管理者へ連絡」とあり「児童の症状は回復した」と報告を受ける、とある。本来であれば、回復したことを指定管理者がわかったタイミングですぐに指定管理者が市に自ら報告が入るべきことだと考える。このあたりの経過報告を見る限り、状況把握のための報告が徹底されていないように感じている。通常大きな事故の対応においては、例えば1時間ごとにメール等で状況報告をするなど、最新状況の把握に務めるべきだが、そのようなルールは存在していなかったのか。

→(市の回答)マニュアルや緊急連絡時の対応が徹底されていなかった。今後徹底を図っていく。

今後、指定管理事業者に向けては、市より緊急連絡体制の徹底やマニュアルの徹底などの指導が行われていくことになると思いますが、再発防止に向けた取り組みをしっかりチェックしてまいりたいと思います。

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