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今日は、茨城県境町の「道の駅 さかい」から運行されている自動運転バスに乗車してきました。

地方の路線バスの9割が赤字と言われ、全国的に地域公共交通のあり方に関する議論が進んでいます。久喜市においても、栗橋地区は路線バス・循環バスが通っていないため、「バスを通して欲しい」「なんで栗橋だけバスが通っていないんだ」といった声が数多くあります。高齢化が進む時代ですので、交通弱者・買い物弱者と言われる方々の悲痛な声はもちろん、将来の交通手段への不安を抱えているといった声も聞こえてきています。そんな課題がある中、自動運転バスの社会実装には大きな期待がかかっています。

境町では、地域の情報発信拠点としての道の駅からスーパーや高速バスターミナルと自動運転バスを接続することにより、地域社会の課題解決とともに地域の観光資源の発掘や交流人口増加による経済効果の向上に繋げようと実証実験が行われています。

今のところオペレーターが乗車し自動運転「レベル2」で運行されていますが、今年度中に、遠隔監視のみによる「レベル4」相当まで上げることを目標にしているとのこと。

すでに2023年4月1日より改正道路交通法が施行され「レベル4」の自動運転が解禁されていますので、制度上は遠隔監視された自動運転車両が公道で走ることができるようになりましたが、今後は信号機などのインフラを整備していくことで、自動運転技術の制度を高めていくことが求められていきそうです。

これからの官民の動向に注目が集まるところですが、わたし自身も初めて乗車しながらオペレーターの方を取材し、確認できたことがたくさんありました。あくまでも一例ですが、今日は雨でしたので、障害物を検知するセンサーに水滴がついてしまい、ブレーキがかかってしまってしまうことが何度かありました。またこれからの時期は草木が伸びてくるため、それらを障害物と検知してしまいブレーキをかけてしまうなど、スムーズな運行と安全性のバランスをどこでとっていくのか、という課題はしばらく続いていきそうな気配でした。

このような新たな技術を活用した取り組みを行っていると、必ず「現実的じゃない」「無理だ」という人がたくさん出てきます。しかしこれからの社会構造の変化に人間が対応するために、先端技術に活路を見出そうとしているはずですので、ブレイクスルーする時が来るまで粘り強く進めてほしいものです。

市民の方からの「公共交通をなんとかしてほしい」という声に対し、すぐに解決できる特効薬がないのが悩ましいところですが、デマンド交通など、これまでの延長上で行っている対策の充実を求めていくとともに、自動運転やMaaSなどの先端技術の活用も引き続き議会で提案していきたいと思います。

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