久喜市議会令和7年2月定例会議が閉会しました
本日、久喜市議会令和7年2月定例会議が閉会しました。
今議会では、令和7年度久喜市一般会計予算をはじめ、市長提出議案40件・市長提出追加議案6件・報告2件、議員提出議案5件、請願1件、陳情5件を審議しました。
さっそく活動報告書を作成し、印刷会社に入稿しました。印刷物が納品され次第、新聞折込やポスティング、駅頭などでお届けする予定です。誌面の都合上、なかなか網羅性を出すことができないのが悩ましいところですが、ホームページやSNSなどで補完しながら、報告してまいります。
その他、2点ほどご報告させてください。
(1)青少年育成久喜市民会議の活動に参加させていただくことになりました。青少年育成久喜市民会議は、久喜すこやかかるた大会、「家庭の日」絵画コンテスト、青少年健全育成推進講演会、わくわくどきどき子どもあそび事業、青少年非行防止パトロール、違反簡易広告物除去活動などの事業を行なっているのですが、わたし自身はまだまだ久喜市内で行われている活動の実際の現場を知らないことが多いため、このような活動には積極的に参加してまいりたいと考えています。市民の皆様の活動がありましたら、ぜひ声をかけてくださいませ。
(2)今回の議会では、所属する会派「久喜みらいの会」より、議員提出議案として「ひきこもり支援に関する法整備についての意見書」と「自動運転移動サービス等の社会実装に向けた環境整備を求める意見書」を提案し、全会一致で可決していただきました。
意見書とは、地方公共団体の議会が、国や関係行政庁に対して、市の公益に関する意見をまとめた文書で、地方自治法第99条に基づいて提出されるものです。
これまで議員としての政策の提案は、主に一般質問を通じて行ってきましたが、今回は意見書を活用させていただくことにしました。なぜこの2つの意見書にしたのかについては、私なりに理由がありましたので、説明させていただきます。
1. 引きこもり支援に関する法整備についての意見書
引きこもりは2022年時点で全国で146万人にのぼり、しかも引きこもりの長期化により80代の親と50代の引きこもりの子が孤立・困窮する「8050問題」、親が亡くなった後の支援等の課題が大きな社会問題となっています。今回の意見書は、引きこもり支援の法整備を国へ要望するものです。
2025年1月31日に厚生労働省がひきこもり状態の人やその家族に関わる官民の支援者に向けて、支援のポイントなどをまとめた指針を策定し、全国の自治体に通知されました。国が支援者向けの指針を策定したのは初めてのことです。わたし自身も子どもの居場所運営に関わっている中で、引きこもりが身近な課題となっていましたので、このタイミングで国に対してさらなる支援体制の充実を求めるために法整備を要望しておくべきと考えた次第です。
2. 自動運転移動サービス等の社会実装に向けた環境整備を求める意見書
久喜市は令和6年度中に地域公共交通計画を策定し、さらに令和7年度は、利便増進実施計画を策定し、交通結節点である駅などからバスのルートやその本数などをきめた上で、早ければ令和8年度から再編された形で公共交通が生まれ変わることになっております。とはいえ、地方の公共交通は赤字運行していることがほとんどであり、劇的に本数が増えるとか多くの新しいルートが誕生するなんていう夢のような話ではなく、現状予算を維持しながら、ルートの最適化を図ったり、本数を調整するなどで再編するもので、交通空白地に対してサービスが拡充する可能性は低い状況です。
わたし自身も、過去に一般質問で、地域格差のない公共交通の実現を要望してまいりました。また今回の意見書に提案者・賛成者として名を連ねている他の議員さんも同様の課題を感じていて、それぞれが一般質問で取り上げる際には、互いに参考にしたり、コミュニケーションをとったりしながら、執行部に対して提案をしてきた次第です。
現在の公共交通課題を根本解決するには、自動運転技術が発展することに活路を見出すべきではないかと感じています。理想を言えば、高齢者が免許返納せずに運転できる自家用車が流通するような時代になってもらいたいものですが、そこに至るまでには、さまざまな課題をクリアしなければなりません。海外では、すでに自動運転技術もかなり進歩していて、一定条件下における完全自動運転は、実証実験を積み上げているような状況ですが、日本では、まだまだ事例が少ないことから、まずは自動運転移動サービス等の社会実装に向けた環境整備を求める意見書を提出させていただくことにしました。
この2つの意見書は、いずれも他の自治体からも似たような文章で提出されているものですが、上述の通り、久喜市にとって適切なタイミングでの意見書になればと思い、会派に提案をし、埼玉県や久喜市の事情も追記し、その後先輩議員が他の会派との調整を行なってくれて、今議会で提出し、議員提出議案として審議されることになりました。
地方議会の中で議員が国に対してできることには限りがありますが、与えられた手段は有効に活用していけるよう、周囲の議員さんや職員さんと相互に協力しながら、ひとつづつアクションを重ねていければと思います。
なお、今回提出した意見書の内容は以下のとおりです。




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