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昨日、久喜市議会令和6年度2月定例会議が閉会しました。

今議会では、令和6年度久喜市一般会計予算をはじめ、市長提出議案41件、議員提出議案3件、意見書3件、報告4件を審議しました。

中でも令和6年度久喜市一般会計当初予算案の審議は、今議会の最重要議案として、時間をかけて調査して議会にのぞみました。というのも、今回は、議員になって2回目の当初予算の審議でしたが、昨年、国・県の動向や市政運営の流れを理解できていないままに審議して感じた「木を見て森を見ず、ではダメだ」という反省点を活かしたかったからです。これまで審議してきた久喜市の課題に対してどんな政策が取られているのかをチェックするのはもちろんのこと、こども家庭庁やデジタル庁の動きなどを中心に、セミナーなどに参加し国政の動向やその裏にある民間を巻き込んだ政策提案の動きを頭に入れながら審議しました。

そして今年度の予算は、これまで進めてきたゴミ処理場や余熱利用施設をはじめとする新たな公共施設の建設を進めていくほか、老朽化した公共施設の維持管理に対して大きな予算が取られたり、国の政策と歩調を合わせ、子ども・子育て支援に関する予算や、行政のデジタル化のための予算が多く取られたことが、大きな特徴です。

その一方で、財政調整基金をはじめとする基金を大きく取り崩すこととなりましたので、基金の回復は久喜市の当面の大きな課題となりました。そして個人的にも今回の予算審議を経て、今後自分自身が議員としてどんなアップデートが必要かを改めて自問自答しました。

おそらくこれからの久喜市は、これまでの「予算使い切り」主義ではなく、事業の組み換えを行うなどして、無駄をなくしながら基金を回復させていくという考えをより意識しながら市政運営していくはずです。

同時に議員も変わっていかねばならないと感じています。これまで、私は2回ほど決算審議を行いましたが、その審議の中では多くの議員から「この予算がたくさん余ってしまった理由は?」という質問がでています。もちろんこの質問が悪いわけではありませんし、質問の意図はそれぞれにあると思いますが、予算使い切りによる圧力の意図で質問されているケースもあり、それらが無駄遣いを生み出してきた可能性も否定はできません。

今の久喜市の財政状況を踏まえ、今後は予算執行状況を確認しながら、「予算使い切り」の圧力をかけるのではなく、逆に進めるべき事業は進めつつも、事業の組み換えなどによる基金回復を促していきたいと思います。また、これから久喜市では企業誘致をはじめ、歳入が増える要因となる事業も進んでいきます。さまざまな先進事例を学びながら、より財政上の効果が見込める政策を提案していければと思います。

今回の議会が終わり、議員活動も丸2年が経つことになります(厳密には4月末までですが)。この間、すべての人にとって正しい政策なんて存在しないことを、地方議会の現場の中で身をもって感じました(こんな当たり前のことでも、身をもって感じたことは、もともと政治に全く興味がなかった市民の感覚として、大切にしたいと思っています)。だから議会でもそれぞれの立場によって賛否が分かれるのも当然の事です。

また市民の方々に「あいつ、この議案に反対しやがった」「あいつはなんでこの議案に賛成したんだ」などと言われるのは、正直なところ、とても辛いですが、それも自分が選んだ道として受け入れるようにしています。

でも、議案に賛成するにせよ反対するにせよ、一方の価値観を重視すると、他方の価値観は犠牲になってしまうことを十分に理解し、葛藤し、様々な意見を飲み込んだ上で、賛否を表明しているということだけは知ってもらえたらと思います。

何はともあれ、結局は「人」がやっていることです。人としての本質の理解を大前提にしながら「久喜市のために努力すること」を忘れず、3年目・4年目の議員活動も邁進していきたいと思います。

そして今日は、今議会の活動報告書を作成し、さらに久喜総合体育館で行われた3×3 KUKICUPの現場などに伺いました。今後久喜市ではスポーツコミッションが稼働しますし、総合体育館の大規模改修やスケートボードパーク、3×3バスケットボールコートの整備、人工芝サッカーグラウンドの整備、テニスコートの整備などが進んでいきます。久喜市のスポーツ振興などポジティブな要素にも注目してください。

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