集団合議場面では、利己的ではなく、いかに周りに目を向けられるか?
息子の卒論のテーマが、なかなか興味深かったので、投稿します。
卒論の題目は、「集団合議場面における利他的行動が組織に与える影響に関する検討」。
経営組織論的な観点から出てきた研究テーマだったのだろうか。
集団合議場面において、常に利己的な発言を繰り返し自分の考えが全て正しいかのような発言をする人がいると、その場の心理的な安全性は完全に失われ、利己的な発言が伝播していってしまうという先行研究があるとのこと。息子は、逆に、利他的な発言ができる人がいると、その影響力は組織の力となり、より発展的な合意形成が図られるという仮説を立てている。
久喜市議会はどうだろうか。
心理的な安全性が高い職場は、ハイパフォーマンスを発揮しやすいと言われるが、そう考えると、議会という合議制の場において、常に自分の意見だけを主張し誰かを攻撃している人がいると、議会のパフォーマンスが低下するのも致し方ないことなのかと。
それを最も感じているのは、きっと市役所の職員さんたちなのかも。
異なる意見を言える環境は大事だが、少なくとも相手を尊重することができるかどうかは、議場に立つ人間として最低限必要な資質のような気がしている。
まさか息子から議会運営のあり方を考えるきっかけをもらえるとは思ってもいなかった。
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