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本日は、駅東まちづくり推進協議会の主催により、公益財団法人区画整理促進機構の相談員を務め、大学や専門学校などでも教壇に立っている栗田和夫氏をお迎えして「土地区画整理事業の仕組みや進め方について」の勉強会が開催されました。

今回は、施工地区の選定から登記・精算までの流れや、事例の紹介など、区画整理について栗田様に細かく説明していただき、地権者の方を中心に約30名の方が、熱心に耳を傾けていました。

栗橋駅東口の開発は、もともと、旧栗橋町時代に一度、実施していく方向でまとまったものの、1市3町の合併などで頓挫し、その後はタイミングを逸して、なかなか意見もまとまらないままいまに至っていると聞いています。

わたしが議員になってからの動きとしては、令和4年度に地元の方々に向けてアンケートが実施され、区画整理による一帯整備の要望が多かったことを受けて、その翌年に、全4回のワークショップが開催され、久喜市の担当課と地元地権者の方々との意見交換が行われました。しかし、そのワークショップでは、土地区画整理事業だと「減歩率が高過ぎる」「事業期間が長すぎる」といった理由から、「土地区画整理事業ではなくて、まずは都市計画道路を整備した方が良いのではないか」といった意見も出てきたような状況です。

東口のまちづくりを進めるには、栗橋駅東口の駅前開発、老朽化している栗橋行政センターをどうするか、そしてしずか館跡地の土地利用方針の3つが重要な要素となっていますが、そのうちの一つであるしずか館の解体が進んでいることから、そろそろ東口まちづくりの方向性を決めていかなければならない時期が迫っています。

わたし自身も、直接の声が聞ける場に同席することで、まちづくりに対する意見や温度感を感じてきましたが、今回講師をしていただいた栗田和夫さまが「区画整理事業は、まちづくりを実現する方法である。まちづくりへの思い、どんなまちにしていきたいかというコンセプト・夢がなければ、進んでいかない」という趣旨のお話をされていました。

いまは「どんなまちにしたいか」という計画の拠り所になるコンセプトが存在していないせいか、説明会をしても、なかなか意見がまとまらず、また事業の完成が30年・40年先となると、地権者の方々がジブンゴトになりづらいのも無理はありません。

今回は、講習の最後の質疑応答の際に、駅東まちづくり推進協議会会長及び久喜市執行部に対して、まずは拠り所となるコンセプトづくりを行っていくことを要望させていただきました。

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