02Jan2025

AEDの利用率向上に向けた久喜市の取り組み

新年早々に暑苦しい投稿ですみません。

皆さんは「ASUKAモデル」という言葉はご存知でしょうか。

2011年9月、さいたま市の小学校で、運動中の事故により幼い命が失われました。

小学6年生だった桐田明日香さんは駅伝の練習中に倒れました。その当時も学校にAEDが設置されていましたが、現場の教師の方たちは「呼吸がある」などととらえ、AEDが使われることはなかったそうです。

この時にAEDが使われなかったことを教訓に、遺族と市の教育委員会が協力して「ASUKAモデル」が作られ、さいたま市から全国にAED救命の啓蒙の輪が広がっていったそうです。

さいたま市はAED普及の先進自治体ですが、このような過去の出来事がしっかり根付いていることが以下のNHKの記事でもわかります。

◼︎ ＡＥＤ２０年さいたま市中学生はＡＥＤを手に救命に走ったＡＳＵＫＡモデルで“助けたい”を行動に（2024年12月25日掲載）

https://www.nhk.or.jp/shutoken/saitama/articles/101/017/36

ちなみにわたし自身は、当時は恥ずかしながら、桐田明日香さんのことは知らず、2011年8月に元サッカー日本代表の松田直樹さんが練習中に倒れ、その２日後に亡くなったことで、心臓突然死というものがあることを知り、AEDの必要性を感じるようになりました。

このような事案は、実は久喜市でもここ数年で何件か起きているんです。わたしの母校である久喜北陽高校では、部活動中に倒れたサッカー部の生徒に対し、顧問の先生や部のメンバーたちが協力してAEDを使い、一命を取り留めたことがニュースになったことがありました。また久喜マラソンでも、ランナーが倒れAEDによって一命を取り留めたことは記憶に新しいところです。

このように身近に起きている現実があることから、AEDの啓蒙活動はまだまだ必要だと思い、一般市民がAEDを使えるようになって20年が経った昨年6月に、ライフセイバーの飯沼誠司さんの話を伺いながら、Yahoo!ニュースで記事を書きました。

◼︎解禁20年　ライフセーバー・飯沼誠司が語るAED利用率低迷の打開策（2024年6月17日掲載）

https://news.yahoo.co.jp/…/de1c7b02b199d01ff1de7cf47cc8…

また議会の一般質問でも、休日の学校体育施設の開放時に、屋外からの校舎内にあるAEDへどのようにアクセスすべきかについて取り上げるなど、メディアの立場、地方議員の立場で、微力ながらできることを行なっています。

なお、議会での一般質問における執行部の答弁は「ガラスを割って校内に入ってAEDを取り出して欲しい」という回答でした。しかしそのやりとり後にも、学校を利用しているスポーツ団体からわたしの元に改めて屋外設置の要望があり、そして今回、久喜市では、AEDの屋外設置のためにクラウドファンディング型ふるさと納税や企業版ふるさと納税などを活用し、883万17円の寄付を集めることができました。

正直なところ、わたし自身は安易なクラウドファンディングの実施には半信半疑のところがありました。というのも、過去にフルマラソン大会の開催のためのコース設計費用をふるさと納税型クラウドファンディングで集めようとして大失敗したことがあったからです。しかしその時の失敗の教訓を活かし、市の職員の皆さんが努力したことにより、予想以上の成果を上げることができたことには、本当に頭が下がる思いです。

そしてこの寄付金を財源の一部に当て、市内小中学校の屋外設置が進んでいくことになったんです。

こういったポジティブな取り組みは、なかなかメディアでは取り上げてもらえませんが、久喜市でもこれまでにないような政策や行政手続きが進められていることは、もっと多くの市民の皆さまに知ってもらえると良いかと思います。

今後配布予定のわたしの議会報告にも、AEDの屋外設置のことは書いているのですが、誌面の都合上、細かいところまでは書けなかったので、投稿させてもらいました。

ちなみにわたしはAEDが必要と思われる場面や必要かどうか判断がつかない時は、迷わずAEDを持ってきて使うことだけは予め決めています。

AEDが当たり前に使われる社会になったらいいですね♪

ちなみに久喜市近隣の救命講習の予定は埼玉東部消防組合のサイトで掲載されています♪

https://saitamatobu-119.jp/stfb/kosyu/kyumei

以下は、過去にAEDの普及に向けて書いた記事です。よろしければご覧ください